ミネラル

ミネラルとは

hyaaajiro@moriya

こんにちは、ナミキです!

今回はいよいよ五大栄養素残りの一つ「ミネラル」についてまとめてみました。

これまでに紹介した栄養素(糖質・タンパク質・脂質・ビタミン)とは違って、少しとっつきにくいとは思いますが、なるべく簡潔にまとめてみましたので、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです!

  1. そもそもミネラルとは
  2. ミネラルを含む食品
  3. ミネラルの摂取による身体へ及ぼす様々な作用

①そもそもミネラルとは

ミネラルとは、体内では合成できませんが、生体のいたるところに存在し非常に重要な成分です。

またミネラルは、他の栄養素(糖質・タンパク質・脂質・ビタミン)に含まれる元素(炭素・水素・酸素・窒素)以外のものを含む成分であり、無機質(灰分)とも言います。

身体に含まれる成分としては、約96%が炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミンで、残り約4%がミネラルとなっています。

ミネラルの種類については、明確な範囲は定められていないということなのですが、おおよそ以下の15種類が重要な成分となっております。

なおミネラルの分類として、まずはざっくりと2種類に分けたいのですが、今回はビタミンのように水に馴染みやすいor馴染みにくいという判断基準ではなく、1日の摂取量の多さor少なさという観点で分類されます。

※分類される摂取量についても明確に定まっていないため、各参考書に応じて異なります。今回は100mgを基準として分類しております。

それでは詳しく見ていきましょう!

主要(多量)ミネラル」:1日の摂取量がおおよそ100mg以上のミネラル、7種類

  • ナトリウム(Na)
  • カリウム(K)
  • カルシウム(Ca)
  • マグネシウム(Mg)
  • リン(P)
  • 硫黄(S)
  • 塩素(Cl)

微量ミネラル」:1日の摂取量がおおよそ100mg未満のミネラル、8種類

  • 鉄(Fe)
  • 亜鉛(Zn)
  • 銅(Cu)
  • マンガン(Mn)
  • ヨウ素(I)
  • セレン(Se)
  • モリブデン(Mo)
  • コバルト(Co)

なんとなく聞いたことがあるものも多いかと思いますが、基本的には「金属」のものが多いというのが特徴です。

②ミネラルを含む食品

次に、ミネラルを含む食品について、代表的なものを以下にまとめてみました。

主要(多量)ミネラル」:1日の摂取量がおおよそ100mg以上のミネラル

  • ナトリウム(Na) ➡︎調味料(塩・醤油・味噌)、練り製品、即席麺、野菜の漬物、etc
  • カリウム(K) ➡︎藻類、果実類、イモおよびデンプン類、豆類、肉類、魚介類、野菜類、etc
  • カルシウム(Ca) ➡︎牛乳、ヨーグルト、豆腐、しらす、小松菜、etc
  • マグネシウム(Mg) ➡︎そば、海苔、豆腐、抹茶、イモ、etc
  • リン(P) ➡︎いくら、しらす、きな粉、アーモンド、スルメ、etc
  • 硫黄(S) ➡︎
  • 塩素(Cl) ➡︎

微量ミネラル」:1日の摂取量がおおよそ100mg未満のミネラル、8種類

  • 鉄(Fe) ➡︎
  • 亜鉛(Zn) ➡︎
  • 銅(Cu) ➡︎
  • マンガン(Mn) ➡︎
  • ヨウ素(I) ➡︎
  • セレン(Se) ➡︎
  • モリブデン(Mo) ➡︎
  • コバルト(Co) ➡︎

私自身、今回まとめていく中で、各種ミネラルを含む食品について知ることができたので良かったです!

【ちょこっと豆知識】

私たちの骨格を作っている「骨」ですが、主成分は皆さんご存知のように「カルシウム」となっております。

それでは、カルシウム以外の成分は何かご存知ですか?

一方、強固な骨を作るのであれば、カルシウムのみならず「リン」も大事な成分となるのです。

③ミネラルの摂取による身体へ及ぼす様々な作用

ミネラルの生体における作用として、以下の5つにまとめてみました。

一方、各ミネラルについては欠乏症などもありますが、それはまた別の記事で紹介させていただきたいと思います。

  1. 生体内反応の場の構成
  2. 金属イオンによる酵素反応の活性化
  3. 細胞内情報伝達
  4. 硬組織の形成
  5. 生体分子の構成

(出典:講談社 エッセンシャル栄養化学 p.185~204)

いかがでしょうか?

こうして見てみると、ミネラルも身体には非常に重要だということがわかるのはないでしょうか。

ただ毎度のことながら、栄養素についてはバランスの良い摂取を心がけましょう!

まとめ

今回は、ミネラルについてまとめてみましたが、いかがでしたか。

私自身、五大栄養素の中で一番学びが浅い分野でしたので、皆さんに上手く伝えられているのかが心配です。。。

今後も各ミネラルについては、詳しくまとめていきたいと思いますので、よければまたご覧になっていただけると幸いです。

五大栄養素全ての紹介が終わりました!次回は「食物繊維(第六の栄養素)」についてまとめていきたいと思います!

それでは今回はこの辺で。。。(パタリ)

ABOUT ME
ナミキ
ナミキ
食品の「栄養化学」「食品生理機能学」に関する研究者
こんにちは、ナミキと申します!
私は京都大学で食品成分が持つ栄養やそれらが生体に及ぼす効果に関する研究を行っておりました。
そして現在は企業で食品の成分が持つ機能性についての研究をしております。

このサイトでは、食品の成分がどのような機能性を持っているのか、身体にどのような作用を及ぼすのかを体系的に学ぶことができるよう、情報発信をできればと思っております。
情報源としては、各省庁や各学会のホームページ、市販されている諸先生方の書籍、医学系文献データベースのPubmedなどを用いて、身近な物事について触れていきたいと思います。

基本的なことから少し踏み込んだことも含め、少しでも皆さんの日常生活に役立つような情報となれば幸いです(^^)
よろしくお願いします!
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