食品成分

食品が持つ五大栄養素+α

hyaaajiro@moriya

こんにちは、ナミキです!

今回のテーマは「五大栄養素+α」ということで、食品成分の最も基本的なところです。

とはいえ、ここを押さえておかないと後で「ん?この成分ってなんだっけ?」みたいなことが起こってしまうので、しっかり押さえていきましょう(^^)/

①五大栄養素 〜糖質(炭水化物)・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル〜

結論から言いますが五大栄養素は、

「糖質(炭水化物)」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」

です。

それくらいは知ってるよ!って方も多いかと思います。

それではこの中で三大栄養素は何でしょうか?

答えは、「糖質(炭水化物)」「タンパク質」「脂質」です。

それも知ってるよ!って方もいらっしゃいますよね。

それでは、なぜこの三つの成分が三大栄養素なのでしょうか?

答えは、この三つの成分は体内で代謝(変換)されて、身体を動かすエネルギー源となるからです。

すなわち、五大栄養素のビタミンやミネラルだけを摂取していたとしても、身体を動かすエネルギー源とならないので、ずっと生きることはできません。

とはいえ、ビタミンやミネラルを摂取せずに三大栄養素のみを摂取しても、ビタミン欠乏やミネラル欠乏という状態に陥り、病気になる可能性が高まります。

そのため、この五大栄養素をバランスよく摂取することで、健康的な身体に近づくのです!

それぞれの栄養素については、また別の記事で紹介していきますので、そちらもご覧になっていただければ幸いです。

【ちょこっと豆知識💡】

  タンパクシツの表記について、皆さんはどれを使われていますか?

  「タンパク質」➡️文部科学省における学術用語での表記

  「たんぱく質」➡︎厚生労働省における第六次改定日本人の栄養所要量などでの表記

  「蛋白質」➡︎医学会における医学用語管理員会での表記

出典:栄養・生化学辞典 p.385-386

②α 〜水・食物繊維(炭水化物)・ポリフェノール〜

前のパートでは、生活をする上で身体に必要な五大栄養素についての紹介でしたが、このパートでは五大栄養素以外であるが健康を保つ上で重要な成分について紹介していきたいと思います。

その中でも特に重要な三つの成分について紹介します。

なお、これらは私の主観的な意見ですので、ご容赦くださいね。(^_^;)

結論から言いますと、

「水」「食物繊維(炭水化物)」「ポリフェノール」

です。

一つ目は「水」です。

え?水?となる方もいらっしゃるかもしれませんが、とても重要な成分です。

ヒトの身体には、約60 %ほどの水を含んでおり、それを含んでいる場所は血液をはじめ様々な臓器や組織、細胞などです。

ヒトの身体はよくできており、体内の水分量を一定に保つように働きます。

体内の水分量が多くなれば、尿として排泄し、少なくなれば、喉が乾くようになります。

尿の排泄により、体内でできた老廃物を体外に出してくれるので、水分を十分に摂取していないと適切な排泄を促せなくなります。

かといって、水分を摂取しすぎてもかえって身体に負担がかかるので、注意が必要です。

二つ目は「食物繊維(炭水化物)」です。

食物繊維は、糖質と同じく炭水化物に分類されるのですが、エネルギー源とはならないので三大栄養素には含まれません。

一方、食物繊維は「第六の栄養素」と言われるほど、身体には重要な成分となっております。

なぜかと言いますと、食物繊維は皆さんの腸内にいる腸内細菌の餌となるからです。

この腸内細菌は、食物繊維を代謝(変換)して、短鎖脂肪酸(酢酸・酪酸・プロピオン酸など)を作ることができるからです!

この短鎖脂肪酸も身体に有益な作用を及ぼすのですが、また別の記事で紹介しますね。

三つ目は「ポリフェノール」です。

これはもう、皆さんも聞き馴染みのある成分だと思います。

私の記念すべき第一回目の記事にもこちらでてきましたね。(笑)

ポリフェノールは主に植物に含まれており、現在ポリフェノールの種類は5000以上もあると言われております。

例えば、緑茶に含まれているカテキン、ワインに含まれているレスベラトロール、ブルーベリーに含まれているアントシアニン、などが有名ですよね。

ポリフェノールには健康への様々な効果が期待あるのですが、その根本となるのは抗酸化作用です。

この抗酸化作用があることで、体内でできた活性酸素(有害物質)を無害な物質に変換し、生活習慣病などの病気から守ってくれます。

まとめ

今回は、五大栄養素+αについて紹介させていただきました。

どの成分も身体には重要であることに間違いはないのですが、過剰に摂取したり摂取しなかったりすると、やはり身体にはよくありません。

バランスよく摂取することに意味があるんですね。

私も食べ物で苦手なものはあるので、栄養が偏らないように注意していきます!

それでは今回はこの辺で。。。(パタリ)

ABOUT ME
ナミキ
ナミキ
食品の「栄養化学」「食品生理機能学」に関する研究者
こんにちは、ナミキと申します!
私は京都大学で食品成分が持つ栄養やそれらが生体に及ぼす効果に関する研究を行っておりました。
そして現在は企業で食品の成分が持つ機能性についての研究をしております。

このサイトでは、食品の成分がどのような機能性を持っているのか、身体にどのような作用を及ぼすのかを体系的に学ぶことができるよう、情報発信をできればと思っております。
情報源としては、各省庁や各学会のホームページ、市販されている諸先生方の書籍、医学系文献データベースのPubmedなどを用いて、身近な物事について触れていきたいと思います。

基本的なことから少し踏み込んだことも含め、少しでも皆さんの日常生活に役立つような情報となれば幸いです(^^)
よろしくお願いします!
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