糖質(炭水化物)

糖質(炭水化物)とは

hyaaajiro@moriya

こんにちは、ナミキです!

今回は五大栄養素の一つで、かつ三大栄養素の一つでもある「糖質」についてまとめてみました。

食物繊維も糖質と同じく炭水化物ですが、体内に吸収することはできず、身体を動かすエネルギー源にもならないため、五大栄養素には含まれておりません。

食物繊維についは、また別の記事で紹介してきますね。

  1. そもそも糖質とは
  2. 糖質を含む食品
  3. 糖質の摂取による身体へ及ぼす様々な作用

①そもそも糖質とは

糖質とは総称の名前なのですが、もう少し詳細に分類すると、「単糖類」「少糖類(オリゴ糖)」「多糖類」となります。

ちなみにですが、少糖類は二糖類や三糖類などを指します。

それぞれの代表的なものとして、単糖類はグルコースやフルクトース(果物)、少糖類はスクロース(砂糖)やマルトース、多糖類はデンプン(白米)やグリコーゲンなどがあります。

また化学式で表すと、Cm(H2O)nとなりますが、日常生活にはそこまで重要ではないので、頭の片隅に置いといてもらえると嬉しいです。なおCは炭素、Hは水素、Oは酸素、mnは個数です。

②糖質を含む食品

糖質を含む食品として、皆さんはどのようなものが思い浮かびますか?

代表的なものとしては白米、パン、パスタ、いも、フルーツ、飴、砂糖などがありますよね。

色々なものが浮かび上がったと思いますが、ざっくりまとめると「主食になるもの(穀類など)」や「甘いもの(菓子・甘味・果物類など)」といったイメージでしょうか。

気になるカロリーですが、糖質1gあたり約4kcalとなります。

ちなみに、タンパク質は約4kcal、脂質は約9kcalですので、今後のカロリー計算の時に思い出してみてください。

【ちょこっと豆知識】

カロリーについて、上記のように「約」4kcalと記載しているのは、食品に応じてカロリー数が若干異なるからです。

ただ一般的には、上記のカロリー数を用いれば、大まかな食品のカロリーは計算することができます。

なお、お酒に含まれているアルコールにもカロリーはあり、1gあたり7.1kcalと意外と多いのですが、アルコールは身体に70%程度しか蓄えられないことから、実際のところは約5kcalだそうです。

出典:文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年、厚生労働省 e-ヘルスネット

③糖質の摂取による身体へ及ぼす様々な作用

それでは実際に糖質を含んだ食品を摂取すると、身体にはどのような作用を及ぼすのかについて見ていきましょう。

大きく二つに分けるとすると、以下のようになります。

・各種臓器でのエネルギー源となる。

・中性脂肪に変換される。 ← 過剰摂取の場合

まず一つ目の、各種臓器での「エネルギー源」となるについてですが、特に関わりが深いのは「脳」「筋肉」「肝臓」です。

そもそも糖質は体内に吸収されると、膵臓から「インスリン」というホルモンを分泌して、血糖値を下げようとする働きがあり、血糖は「グリコーゲン(多糖類)」という形で筋肉や肝臓に蓄えられます。

このグリコーゲン(多糖類)とは、グルコース(単糖類)がたくさん繋がったものとして蓄えられるのですが、筋肉と肝臓では意味合いが異なります。

筋肉では、瞬発的な運動など急激にエネルギーが必要になる時に、このグリコーゲンが分解されてグルコースになり、エネルギー源となります。

しかし、肝臓ではエネルギー源というよりも、血糖値を調節するために蓄えられており、血糖値が低くなると、肝臓グリコーゲンが分解されグルコースとなり、血液中に放出され血糖値をあげる働きをするのです。

一方脳では、代表的な糖質である「グルコース(単糖類)」がエネルギー源となっております。

頭が働かない時には甘いものを食べる!というのは、甘いものには砂糖(スクロース(二糖類))が入っているので、すぐに体内に吸収されて脳まで行きやすい、ということです。

次に二つ目の作用は、中性脂肪に変換される、ということです。

とはいっても、体内に吸収された糖質全てが中性脂肪に変換されるのではなく、上記で貯蓄がいっぱいになり過剰となった場合に起こります。

今回は簡単に説明しますと、筋肉や肝臓にグリコーゲンが溜まりきってしまったら血糖値が上昇するので、血糖値を下げるために中性脂肪という形に変換して、各脂肪組織に蓄えます。

代謝(変換)という観点で簡単に書くと、グルコース➡︎アセチルCoA➡︎脂肪酸➡︎中性脂肪となります。

何事でも過剰に摂取することは良くないみたいですね。

まとめ

今回は糖質について、大まかな概要をまとめて見ました。

ダイエットをする時に、糖質制限やカロリー制限という言葉をよく耳にしますが、カロリー制限の方が健康的にはオススメだと思います。

糖質制限すると、脳にエネルギーが行かなくなり、ぼーっとしてしまう可能性が高まるからです。

今後は糖質の体内への消化・吸収・代謝(変換)等について、また別の記事で紹介していきたいと思います。

それでは今回はこの辺で。。。(パタリ)

ABOUT ME
ナミキ
ナミキ
食品の「栄養化学」「食品生理機能学」に関する研究者
こんにちは、ナミキと申します!
私は京都大学で食品成分が持つ栄養やそれらが生体に及ぼす効果に関する研究を行っておりました。
そして現在は企業で食品の成分が持つ機能性についての研究をしております。

このサイトでは、食品の成分がどのような機能性を持っているのか、身体にどのような作用を及ぼすのかを体系的に学ぶことができるよう、情報発信をできればと思っております。
情報源としては、各省庁や各学会のホームページ、市販されている諸先生方の書籍、医学系文献データベースのPubmedなどを用いて、身近な物事について触れていきたいと思います。

基本的なことから少し踏み込んだことも含め、少しでも皆さんの日常生活に役立つような情報となれば幸いです(^^)
よろしくお願いします!
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