健康診断の概要|人間ドックとの違いも踏まえて
こんにちは、ナミキです!
今回のテーマは「健康診断」ということで、毎年何気なく受けている方もしくは健康診断に向けて?ダイエットなどをされている方に向けて、健康診断とは何か、人間ドックとの違いは何か、というについて整理してみました。
私自身、健康診断の項目などについてはある程度理解していたつもりでしたが、改めて勉強してみると意外にも知らないことばかりでした。(笑)
また次回の投稿からは、血糖値や中性脂肪値など健康診断の項目についての紹介をしていきたいと思います。
それでは早速見ていきましょう!
①健康診断とは?人間ドックとは?
まずは健康診断と人間ドックの違いについて、触れていきたいと思います。
大きな違いの一つとしては、法律で定められているのか否か、ということです。
健康診断は、厚生労働省が定める労働安全衛生規則という法令の中に記載されております。
一方、人間ドックとは全身もしくは特定部位における健康上の異常を把握するための精密検査のことで、法令には記載されておりません。
検査内容について大まかに記載すると、以下のようになります。
- 健康診断:健康維持もしくは病気発症を確認するための最低限必要な検査
- 人間ドック:健康診断+追加精密検査
- 【健康診断】➡︎法律(労働安全衛生規則:第6章 第1節の2 第43~52条)で定められているもの。
- 【人間ドック】➡︎法律で定められていないが、健康診断の項目よりも精密検査ができるもの。
【ちょこっと豆知識】
人間ドックの「ドック」とは?
「ドック」とは、船を点検・修理するための「dock」に由来しており、船が長い航海の後に点検・修理のためのドックに入るように、人間も定期的に「dock」に入る必要がある、という考えから生まれた言葉だそうです。
ドックの種類としては、人間ドックだけではなく、特定の臓器やがんを対象にした「脳ドック」「心臓ドック」「骨ドック」「がんドック」などもあります。
ちなみに日本人間ドック学会は、7月12日を「人間ドックの日」として正式に制定されているようです。(一般社団法人 日本記念日協会:2019年5月31日認定)
引用:日本人間ドック学会|人間ドックで何がわかるの?|2023年8月23日時点
②定期健康診断の検査項目について
健康診断の検査項目について整理していきたいのですが、実は健康診断にも種類があり、それぞれ労働安全衛生規則に記載がされています。
以下に整理してみました。
- 【雇入時の健康診断】➡︎第43条
- 【定期健康診断】➡︎第44条
- 【満15歳以下の者の健康診断の特例】➡︎第44条の2
- 【特定業務事業者の健康診断】➡︎第45条
- 【海外派遣労働者の健康診断】➡︎第45条の2
- 【歯科医師による健康診断】➡︎第48条
- 【自発的健康診断】➡︎第50条の2,3,4
これらの中でも特に今回は、皆さんも定期的に受けているであろう「特定健康診断」についてまとめていきたいと思います。
定期健康診断の検査項目についても労働安全衛生規則に記載があります。
皆さんもなんとなく見覚えがあるのではないでしょうか?
- 【既往歴及び業務歴の調査】
- 【自覚症状及び他覚症状の有無の検査】
- 【身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査】
- 【胸部エックス線検査及び喀痰(かくたん)検査】
- 【血圧の測定】
- 【貧血検査】
- 【肝機能検査】
- 【血中脂質検査】
- 【血糖検査】
- 【尿検査】
- 【心電図検査】
また別の記事では、これらの検査項目の中で数値として結果が出るものについて、検査内容や基準値などを整理しておりますので、そちらもぜひ見てみてください!
③人間ドックの検査項目について
次に人間ドックの検査項目について整理していきたいと思います。
今回は、日本人間ドック学会が定めているものを参考にまとめております。
- 【身体計測】
- 【血圧】
- 【心電図】
- 【眼】
- 【聴力】
- 【呼吸機能検査】
- 【胸部X線】
- 【上部消化管X線】
- 【上部消化管内視鏡】
- 【腹部超音波】
- 【血液検査】
- 【尿検査】
- 【便】
- 【内科診察】
- 【乳腺】
- 【前立腺】
- 【C型肝炎】
- 【婦人科健診】
健康診断の項目に比べて、かなり多いですね。(笑)
ただ全身のことを検査するのにはこれくらい必要だということですね。
日本人間ドック学会のホームページでは、検査項目の基準値や検査に関わる疾患などについても詳しく記載がありますので、ぜひ参照されてみてはいかがでしょうか!
まとめ
今回は、肝臓の働きについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
肝臓がヒトの身体に非常に重要であるということが、皆さんの学びにつながったのであれば幸いです。
以上をざっくり整理しておきますね。
①肝臓の働きについて 〜糖代謝・脂質代謝・タンパク質代謝〜
- 糖代謝
- 脂質代謝
- タンパク質代謝
②肝臓の働きについて 〜栄養素の貯蔵〜
- グリコーゲン
- トリグリセリド
- ビタミンA
- 鉄
③肝臓の働きについて 〜解毒作用〜
- アンモニアの解毒
- アセトアルデヒドの解毒
- 薬物の解毒
④肝臓の働きについて 〜胆汁の生成・分泌〜
- 胆汁の生成
- 胆汁の分泌
肝臓は非常に重要な臓器であるにも関わらず、異常が起きても私生活では気づきにくいということがよく言われております。
健康診断の結果だけではなく、普段の生活から自身の肝臓を労ってあげてください。皆さんの肝臓は毎日頑張ってくれています!(笑)
それでは今回はこの辺で。。。(パタリ)
参考文献
1)佐々木 努. エッセンシャル栄養化学. 講談社.
2)鈴木 紘一ら. ホートン生化学. 東京化学同人.